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熱波が襲ったチーズ業界

2003.09.27
−2003年9月 −

フランスでは、新学期が始まり子供たちが元気に校庭でサッカーをしている姿がまた目に入る、すがすがしい季節が来ました。

先日、皆さんも世界陸上のマラソンで、パリ市内の歴史ある建物の多さに驚いたことと思います。日本で言う時代劇の撮影には、困らないでしょうこのフランスには。車さえなければ200年前と変わらない風景がどこにでもあるのですから。

そんな素敵なフランスも、今年は誰もが経験していない熱波が約2ヶ月間続き、14000人以上の人が、亡くなりました。(9月20日新聞より)パリでは38度を数回記録。フランスにクーラーのある家庭は皆無です。それだけ必要の無い国だったのです。今回は、それに伴う酪界の被害状況が先日、発表されましたので報告します。

牧草刈が終わったジュラ地方
アルプスを代表するアボンダンスチーズ

搾乳量  −15% 前年同月比
チーズ生産量  −10%
牧草収穫量   −30%

以上から、暑さに牛が疲れ質、量ともに落ちた傾向があります。夏に放牧するアルプスでは、昨年よりさらに標高の高いところに行き暑さ対策をしたそうです。生産量も激減して、クリスマスに届く山のチーズは、生産量が激減しているため高値になることが予想できます。

冬に食べる牧草が、30%少なく収穫されているため秋以降、酪農家では乳牛の数を減らすところも出てきます。たとえばコンテチーズは、牧草を食べた乳からしかチーズを作ってはいけないと法律で決めています。(発酵牧草禁止)そのために減らへざる負えないのです。

また、残念なデータとしてこれだけ暑いとフランス人はチーズを食べないという結果が出てしましました。生産量が減ってさらに在庫を抱えているメーカーの声がニュースに流れました。暑い時に食べたくなるチーズの開発が、始まることでしょう。

しかし3週間前の暑さはどこに行ったのやら、今日は最低10度最高も18度ほどでコートが欲しいくらいです。この気候が食欲をそそる一番の気候なのかな。と考え、先週訪れた ノルマンディで出会ったグリエール36ヶ月とシードルで一杯やっている秋の夕暮れでした。

( 資料 revue laitiere francaise 2003)